くつろぎの町角本屋さん

ずーっと昔からあの角にある、決して広くはない古びた本屋さん。でも何だか温かいその雰囲気。わたしのお気に入り。

ふと思いついた、くすっとくるような小話をあなたもSS投稿で発表してみてはいかがですか?

屋根裏の物音の正体は

Posted By on 2015年3月25日

ある日を境に、ふと気が付くと、屋根裏を誰かが徘徊しているかのような物音が聞こえてくるようになりました。某小説でもあるまいし、うちの屋根裏の散歩なんかしてる人がいるわけない――つまり人ではない――と思考が飛躍してしまって、ちょっと怖かったことがあります。特に夜寝る時。就寝前の読書を終えて、さあ寝ようか、という時に聞こえてくる、ギシッ、ギシッ、というある一定の間隔で踏み込みながら近づいてくるような音。いろいろと想像力が刺激されてしまって、眠れなかった日もあったほどです。
実際は、うちの家に使われている木材が、吸収湿時に伸び縮みして生じる音、だったと思うのですが。今でもたまに聞こえます。でももう慣れっこになってしまいました。実は名前を付けてたまに心の中で呼びかけています(笑)。
これと似たような話で、屋根裏をネズミが走り回っているのでは、と感じたことがあります。トタトタトタ、と小動物の足音そのものの音が聞こえてくるのです。家族にも相談しましたが、その割に食べ物が食べられているということもないし、ネズミ穴も発見できませんでした。
いったいうちはどうなってるんだ、と頭を悩ませていたある日のこと。庭の手入れをしていて、ふと屋根を見上げると、数羽の雀がぴょんぴょんと跳ねながら歩き回っていました。
幽霊の正体見たり枯れ尾花。思っていたよりずっとかわいい訪問者でほっとした次第です。

ふとした瞬間の記憶

Posted By on 2015年3月10日

何気ない日常生活の中、ふと「あ、しおりを挟んじゃったな」と思うことがあります。この一文だけだと何が何やらですね。例えばこんなことです。夜の道路を車で走っていて、車のライトが綺麗に連なっている光景に出くわします。町の明かりとも引き立てあって、とても綺麗です。でも、うっとりと見とれていたらいけませんので、ほんの一瞬しかその光景を目に焼き付けられません。だからこそ印象が深くなる――ということがあります。
こういったほんのわずかな間に、妙に心に刻み込まれる何か。その瞬間、何となく「刻み込まれた」ことがわかるので、その感覚のことを「しおりを挟んだ」と呼称しています。ちょっとポエマー入っている表現のような気もしますが、日常生活を1冊の本に例えるなら、そうなるかな、と思って。
それらの記憶は、どういうわけか、数年経ったあとでも細部までありありと思い出せます。ふとした瞬間に、急にまざまざと蘇ってきたりもします。
小説を読んでいて、これと似たような感覚を覚えることがあります。特に名文というわけでもないのに、妙に印象に残っている一文だとか。普段は忘れているはずなのに、とある文章がトリガーになって、類縁と思われる文章や、そのとき感じた自分の印象などが蘇ってきたりなど。
ほんのちょっと心を動かされただけでも「しおり」となりうるなら。気づかないうちに、きっと色んなすてきなものが、脳の中に格納されているのでしょうね。

友人の紹介で

Posted By on 2015年2月22日

友人の紹介で、いわゆる【ミリオタ】の人とおしゃべりする機会に恵まれました。軍事関連には不案内なもので、退屈させてしまわないか心配だったのですが、ほとんど聞き手に回ったことが却ってよかったようです。私も興味深くその話を聞くことができました。
戦車の開発秘話だとか、戦争時の笑える(人が傷つかない笑い話です)エピソードだとか、戦車に搭載する砲塔や砲弾の話だとか……。時々質問を挟ませてもらいつつ聞いていたのですが、ちっとも嫌な顔をされませんでした。それどころか、私が初心者だということを加味して、とても簡単に、噛み砕いて説明してくれました。良い人だし、話も面白いし、これは良いご縁に恵まれたなぁ……などと思っていると、今度は私の趣味の話をすることに。いわく、「私ばっかり話していては不公平ですよね」とのこと。
ちなみに、相手は女性です。何かちょっとお見合いっぽいですよねー、なんて冗談を交えながら、好きな小説について思う存分語らせてもらいました。好きなものについて語るのって、やっぱり楽しいです。相づちを打ちながら聞いてくれる人がいるとなおさら。
私からは、時代考証がしっかりしていると評判の歴史小説を。彼女からは、マニア絶賛だという戦記モノをおすすめし合って、おしゃべり終了。とても楽しいひとときでした。また近いうち会う予定でいます。

初対面の人と

Posted By on 2015年2月8日

私と、友人と、今回初めてお会いすることになったAさんの3人で、映画を観に行く機会がありました。人見知りの気がある私は、前日からそれはもうドキドキしていました。何か変なこと言っちゃったらどうしようか、なんて考えても仕方のないことをぐるぐると頭の中で回していました。
いざ会ってみると、Aさんはとても気さくな人でした。気さくすぎて拍子抜けするくらい。やっぱり最初は少しぎこちなかったのですが、似た者同士であることが何となく感じられて、そう気まずくはなりませんでした。
その日のスケジュールは昼食と休憩を1回ずつ挟んで3本の映画を観るというもの。映画館の近くのレストランで、おいしいものを食べながら映画談義をしているうちに、段々と打ち解けることができました。
Aさんは思ったことをズバズバ言ってしまうタイプ。私はその逆。心のなかでウジウジしてしまうタイプ。でも、Aさんの明快な調子のおしゃべりを聞いていると、私も段々気分が高揚してきて、物怖じせずにおしゃべりすることができました。仲立ちの友人が驚くくらい。
次は私の好きな時代小説の映画を観に行こうと約束してお別れとなりました。とても楽しかったです。趣味の仲間って良いものですね。

久しぶりのピアノ

Posted By on 2015年1月24日

脳の機能を保つためには、指を使うのが良い、という本を読みました。指を使う……というと、私の生活では例えば料理だとか、掃除だとか、キーボードを打つだとかが該当するのかな、と思います。小説のページを繰る……のは、多分、指を使っているとは言えないかな、と。
そこでふと思い出しました。昔習っていたピアノの存在。リビングでカバーを掛けられたまま、ずっと眠っているんですね。別に弾くのが嫌いなわけではないのですが、正直、あまり巧いとは言えない腕なのです。電子ピアノではなく、ごく普通のアップライトピアノです。防音措置もとっていません。なので、周囲に響いてしまいます。近所迷惑ですよね……というのは建前で、単純に自分が恥をかきたくないだけ。
でも何となく気になって、昔使っていた楽譜などをパラパラとめくってみました。当時師事していたピアノの先生の書き込みが残っていて、思わず笑ってしまいました。普段は忘れているのに、そういう時に限って、レッスン室の風景だとか、先生と交わした会話だとかを思い出すんですよね。今では年賀状で遣り取りするだけですが、とても良い思い出です。そういえば、私が今ハマっている【綺麗な言葉を添えた写真集】の最初の1冊をプレゼントしてくれたのも彼女でした。
せっかく気分が盛り上がったので、習った曲の中でも1番好きだったものを、勇気を出して弾いてみました。長いこと弾いていなかったので指が動きません。でも楽しかったです。またバイエルから始めてみようかな。

意外に当たる?占い

Posted By on 2015年1月9日

占いって、女性が好きな印象がありますね。私も好きです。朝のニュース番組の占いコーナーや、ファッション誌の星占いコーナー、大好きです。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」、「良い結果が出たら気休めに、悪い結果が出たら戒めに」……くらいの気持ちでいるつもりなのですが、やっぱり良いことが書かれていた方がうれしいです。
でもさすがに、占い師さんに直接見てもらう気はしないなーと思っていました。テクニックとしてホットリーディングやコールドリーディング等があるのは知っていましたし。
そんなある日、ちょっとイヤなことがあって、気晴らしがてらとある百貨店にウィンドウショッピングに出掛けたときのこと。上階にあるレストラン街の片隅に、占い師さんがいたんですね。行列が出来ていて、何だかすごく「当たる」人らしいとのこと……。
半ばヤケクソになっていたので、見てもらうことにしました。見た目はごく普通の女性だったと思います。「きっと受取手次第で誰にでも当てはまるようなことを言われて終わりだな」などと意地悪い気持ちでいると……「あなた、何か誤解して空まわりしてるわね」と言われました。
その時は「まさに誰にでもあてはまるようなことで、占いなんてくだらない」と思ったのですが。後日、私の「イヤなこと」は誤解だったと判明。トラブルの原因となった人から謝罪を受けました。まぁ、偶然かもしれませんけど。あの占い師さんに言われた「誤解」の2文字が頭の片隅に引っかかっていなかったら、謝罪されても素直に受け止められなかったかもしれません。そういう効能もあったということで。

お気に入りの席

Posted By on 2014年12月27日

いつも通っている図書館には、私のお気に入りの席があります。大きめの窓の下に文庫本用の書棚が連なっている場所があるのですが、そのすぐ近く。日当たりがよく、眺めもよく、ちょっと歩けばすぐに好きな作家の文庫を探すことができるので、いつの間にかその席にばかり座るようになっていました。
もっとも、所有権を獲得したわけではないので、いつもその席に座れるとは限らないのですが。似たようなことを考えている人は多いようで、うまく座れた日は何か良いことがありそうだな、と心の中でガッツポーズをします。名づけて席取り占い。わざわざ名づけなくてもいいですね。すみません。
でも、ほんとに良いことが起こる確率が高くなるように思います。好きな席に座れて気分が高揚している分、ちょっとした「良いこと」に気づきやすくなるのかもしれません。例えば、いつも人気のミステリー小説シリーズが全巻揃っているところを見られた、とか。各種手続きが終わったあとの職員さんの笑顔がステキだった、とか。帰りに雨が降らなかった、とか。小さいことですが、何となく気分が良くなります。
その分、座れなかったときは内心不満を抱きがちなのですが(笑)。別の席の良いところを見つける修行だと思って、のんびり読書するようにしています。

小説の登場人物は一人称を決めると物語が作りやすくなる

Posted By on 2014年12月10日

小説を書こうとしたときに、物語の大筋をきめてからキャラクター付けを行っていくタイプの人と、キャラクターありきでお話を作る人がいます。どちらがいいとも言い切れませんが、キャラクター先行で話を作るのはけっこう難しいことです。でも、何事も一つ一つ順番にやっていけばよい!と某雑誌で行われた作家さんへのインタビュー記事に書かれていました。物は試しということで、さっそくやってみました!
まずは、主人公の一人称を決めるところから始めるんだそうです。男ならば俺、僕、私…漢字なのかカタカナなのかひらがな七日によってまた印象が違ってくると思います。そこを決めると、その男性の性格がある程度見えてくる気がします。オレなら中学生とか、高校生くらいかもしれませんし、俺なら高校生から社会人。私と呼ぶのは結構堅い仕事をしている人かな?なんていうように。そこから、その人がどんな生活をしているのかという肉付け色づけをしていくのだそうです。
ふむ、じゃあ私のこの主人公君はどんな一人称にしようかな…。ちょっと頼りない感じになるかもしれないけど、僕にしようかな?そうしたら、バランスをとるために相手の女性は結構ぐいぐい来るかんじの子がいいから、アタシとかかな?なるほど、たったこれだけでも主人公二人の性格が決まりますね!今まで挫折してたけど、この方法でお話を作ってみようかな?

買うか悩むなら図書館で借りて読んでみる

Posted By on 2014年11月30日

買おうか買うまいか…それが問題だ。本屋さんの店頭で、さながらロダンの考える人のようになってしまう時があります。本を買えば当然お金がかかります。お金が無いわけじゃないけど、これを買って後悔しないか…。そういう悩みです。
あるんですよ、たまに。好きな作家さんでも、あれ?今回はそうでもなかったなあ…なんていう時が。後からもう一度読むと、あ、面白かった!となるケースが多いので、私の気分的な問題なんでしょうけど。でも、ならば余計に、その時買うのか、今は買うべきではないのか…。そういう時には、図書館で借りるようにしています。
図書館って最高ですよね!だって、無料で借りられるんですから!借りたい本が貸し出し中なら予約もできるし、返却されたらお知らせもしてくれるので安心です。貸出期間が決まっているので、ゆっくり読めないのは難点ですけど、それでもまた借りることもできるので買って「今じゃなかった…」ってなるよりはずっといいです!
読んでみて、面白かったらもちろん本棚にお迎えするべく書店へ行きます。あれ?と思った時でも、後日お金に余裕があればそろえたりもします(コレクター癖があるので)でも、その時どうしても、と思えない場合にはとっても助けてもらってるのです。ありがとう、図書館。

やめられない止まらない。ミステリー小説。

Posted By on 2014年11月14日

ミステリー小説の生みの親はアメリカの作家エドガー・アラン・ポーだと言われていますね。史上初のミステリーは『モルグ街の殺人』だとか。イギリスの作家コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズも有名ですね。イギリスのテレビドラマ『SHERLOCK』のヒットも記憶に新しいところです。他にも有名な作家が数多くいますね。ミステリーの女王アガサ・クリスティ、金田一耕助シリーズの横溝正史、日本のクリスティと讃えられた山村美紗、新本格の旗手綾辻行人など。人が死なないミステリーや、叙述トリックの流行などもありましたね。本屋さんに行くと目移りしてしまって、なかなか選ぶことができません。私は特に、江戸川乱歩が好きです。えどがわ、らんぽ。えどがぁ、あらん、ぽお。二葉亭四迷の「くたばってしめえ」と同じくらい好きな筆名の由来です。全集などを読んでいると、編集者からのツッコミが注釈で入っていたり、盛り上げるだけ盛り上げて真相が明かされないまま話が終わってしまったりするのですが、乱歩先生だからなーということで、個人的には問題なし。これからどうなるのか?どうするのか?ミステリー小説は結末の予想がつかないからこそ、ぐいぐい引きこまれてしまいますね。実際、そういった心理学的な側面もあるそうです。……うん、やっぱり、乱歩先生のあの話、犯人を知りたかったな。笑。